正月2、3日は箱根駅伝を堪能しました。
卒業して久しいとはいえ、母校が出ているとつい力を入れて応援してしまいます。
他のことをやりながらのTV観戦でしたが
「箱根駅伝今昔物語」という、昔のランナーの話が印象的でした。
特に今年印象に残ったのが、戦時中に開かれた大会の話。
確か、昭和18年の22回大会のことでしたか。
戦争が激化したために箱根駅伝すら中止になっていたそうですが
戦勝祈願を名目に靖国神社から箱根までを走ったのだそうです。
その大会に参加した人のインタビューが流れていましたが
その時一緒に走った若者の多くは学徒出陣で戦地に行き
そのまま戻ってこなかったとか。
前に見た「英霊たちの応援歌 最後の早慶戦」を
思い出しました。
野球は敵性スポーツということで、止めさせられたようですが
駅伝という、いかにも日本的なスポーツでさえ
そうだったのですな。
どちらもそうですが、そんな中で選手たちはせいいっぱい
走って、プレーして、そして戦場で散っていった。
悲しい歴史です。
今、箱根駅伝で走る大学生たち。
TV中継されるような華やかなスポーツではなくても
一生懸命ひとつのことに打ち込んでいる若者達を
2度とそんな目にはあわせたくないものだと
つくづく思うのであります。
昨年末からの世界的な不況は
くしくも第2次大戦前の世界恐慌を思わせるという説もあります。
歴史を繰り返させてはいかんのです。