「信じられない!」
コロ沢くんの声がコピー室のほうから聞こえました。
行ってみると、先日きちんと片付けて機能的に配置しておいた
コピー用紙の予備が、乱雑に散らかっています。
その前で、憤慨しているコロ沢さんがいました。
「せっかくあんなにきれいにしておいたのに、誰?」
彼女が怒るのも無理はありません。
あんなに苦労して片付けたのに、1週間もたたないうちに
乱雑さがよみがえってきつつあるのです。
「さっき、コロ山さんとコロ石さんが
『急がなきゃ、急がなきゃ』
ってブツブツ言いながらコピー室に入っていきましたけど・・・」
コロ木くんが、お菓子をかかえながらいいました。
・・・・どうでもいいけどコロ木くん。
お菓子のカスを落とすんじゃないよ。
どうやら、犯人はあの二人のようです。
忙しいのはわかるが、どうしてあとのことを考えないで
突っ走るのかな~?
あの2人も、我々が奮闘して片付けをしていたのを知っていたはずです。
しかし、自分たちで実際にやったわけではないので
それがどんなに大変な作業だったかが想像つかないのでしょう。
他人がやったことを軽くみる傾向があるのは
よくないことですな。
感謝の気持ちを持たねば・・・。
プンプン怒っているコロ沢さん
まぁまぁ、怒りたくなる気持ちはわかるが、
こういうことはありがちだから。
どうすれば「みんながきれいに使いたくなる」かを
考えようじゃないか・・・。
ここは私に免じて・・・・。
そしてその日の帰り