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『月光』ベートーヴェン

先日『月光の夏』という映画をDVDで観ました。

1993年に上映された映画で、原作は毛利恒之の実話を元にした小説だそうです。

陸軍の特攻隊員が今生の思い出にと小学校のグランドピアノで弾いたのが
≪ピアノ・ソナタ第14番 月光≫でした。
このとき立ち会った教師が、後に思い出を語ったことから
この特攻隊員の足跡が明らかになっていく、という話です。

映画については、また別の機会に触れるとして、
今回は映画の挿入曲である『月光』です。

原題は

≪ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2『幻想曲風に』≫

30歳頃に作曲した番号付ピアノソナタで、
ベートーヴェンの三大ピアノソナタのひとつです。

『月光』という呼び名は、詩人のレールシュタプがこの曲を
「月の輝く夜、スイスのルツェルン湖上を船で行くがごとく」
と形容したことに由来します。

しかし、ベートーヴェンは『月光』と呼ばれるのを
良くは思っていなかったとか・・・!?

ちなみに三大ピアノソナタとは

≪ピアノソナタ第8番 『悲愴』≫
≪ピアノソナタ第14番『月光』≫
≪ピアノソナタ第23番『熱情』≫の3曲だそうです。

『月光』は映画の中で初めて聞いたということもあり、
話の内容と重なるため、激しい印象が強いです。

第1楽章は全体に低音が響き、重く感じますが、
その中に張り詰めた糸を弾くような、
緊張感あるメロディが際立つ美しい曲です。

早速楽譜集を購入しました。

もう少し上達したら、ぜひ弾いてみたい曲です。

音楽談.jpg

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